クリーン事業|株式会社村津産業|クリーンルーム・クリーンブースの設計施工

クリーン事業

クリーンルーム

当社の豊富な納入実績と経験を生かして、お客様の要望に応じた最適なクリーンルームの構築を目指します。
使用目的や生産効率、資産の償却期間、運用コストに配慮し、クリーンルーム設備の導入を検討されているお客様に対して、ご納得いただけるようなご提案をいたします。

クリーンルームとは?

クリーンルームとは、室内環境の条件をコントロールすることができる部屋のことです。
・空気中の浮遊微粒子
・温度、湿度、圧力、微量ガス成分
・静電気、電磁波
これらを必要に応じて制御することができます。

クリーンルームの特徴

インダストリアルクリーンルーム(ICR)

先端産業である半導体・液晶などのエレクトロニクス、精密機器など工業用で利用されています。
汚染物質は、空気中の微粒子が対象です。

バイオロジカルクリーンルーム(BCR)

薬品工場、食品工場、病院などで利用されています。
汚染物質は、空気中の微生物が対象です(細菌(バクテリア)、真菌、ウイルスも含まれます)

クリーンルームが活躍する業界

半導体・精密機械など高精度が求められる業界はもちろんのこと、食料品・飲料・薬剤・化粧品などの厳密な衛生管理が必要な製品を扱う業界においてクリーンルームは欠かせない設備となっています。

クリーンルームの4原則

クリーンルーム・ブースの清浄度を維持するためには、設備の機能とともに設置後の維持管理が重要です。
そのためには下記の四原則を遵守することが不可欠です。

微粒子を持ち込まない

・作業者はエアーシャワーで除塵する
・材料・機器は清掃してから持ち込む
・室内を室外の空間より圧力を高く設定して、出入口や排出口から外部の空気の流入を防ぐ

微粒子を発生させない

・クリーンスーツを正しく着用する
・発塵する備品・材料は使用しない
・無駄な動きを少なくする

微粒子を堆積させない

・室内仕上げは表面の平滑な物を使用する
・床と壁のコーナーはR材を使用する
・清掃の基準を作り実行する
・床に物は置かない

微粒子を排除する

・換気回数を多くする
・発塵の多い場所は局所排気する
・ゴミを製品に付着させないような気流形状を作る

クリーンブース

当社が得意とするクリーンブースの施工。
クリーンルームと同等な環境を低予算で実現することが可能です。
環境、規模、予算など、お客様の用途に合わせて様々なご提案ができます。

クリーンブースとは?

クリーンブースは、特定のエリアにクリーンな環境を作り出すための設備です。
クリーンルーム内の一部や一般環境を仕切り、高性能のHEPAフィルターを通した空気を送り込むことで、ホコリや微生物、カビなどの異物を取り除き、清潔な環境を作り出します。
また、クリーンルームに比べて導入コストが低く、簡易的に設置できるのが特徴です。
多くの業種で、さまざまな環境に適応し、クリーンルームと同等の清潔な環境を、低コストで短期間の施工によって実現できます。

こういったニーズにお応え、改善することが可能です

商品の製造ラインで異物が混入し不良品が多発している。 
測定装置が回りの環境に影響を受けて正確なデータが計測できなくて困る。 
有害物質で健康に影響が出てしまう。

パネルブースとビニールブース

アルミフレームを使用し、ファンフィルターユニットを天井部に搭載し、クラス10から100,000までの清浄度を実現可能にしたクリーンブースです。

壁面はアルミサンドイッチパネルと透明樹脂板を組み合わせたものなど、お客様の用途に合わせてデザインいたします。

静電ビニール貼込など、多彩なバリエーションをご用意しています。
簡易型クリーンエリアの確保に最適なアイテムとして、ローコストで施工可能です。

サイズは、卓上に乗せる超小型のブースから超大型ブースまで、お客様のニーズに対応いたします。 

クリーンルームの清浄度

クリーンルームの清浄度は「一定の体積中の基準の大きさ以上の塵埃の数量」で示されます。
規格の原本は1963年のアメリカ連邦規格「Federal Standard209」です。現在では1993年に改定された「Fed.Std209E」が最新版となっています。
一般的に最も使われているものは209Dです。これは1cf中(28.8リットル)に0.5ミクロン以上の微粒子が何個あるかで表します。

209Dのクラス100とは1フィート立方中に0.5ミクロン以上の微粒子が100個以下であることです。
1,000個以下であればクラス1,000。同じように10,000個以下であればクラス10,000と言い、数字が小さいほど、清浄度の高い空間になります。
国際標準に適合するため、ISO規格やJIS規格も制定されました。これは1m3中にある0.1μm以上の微粒子が対象になります。

国際標準化機構 ISO 14644-1

ISO 14644-1は、日本のJISB9920規格が骨組みとなって制定された世界共通の指標となる規格です。
JIS規格が取り入れられ、ISO規格では、1m3当たりの0.1μm以上の粒子が基準になっています。 

規格表(各規格の比較)

項目名

上限濃度(個/m3)は、以下に示す足しよう粒径以上の粒子濃度を表している。
0.1μm
0.2μm
0.3μm
0.5μm
1μm
5μm
ISOクラス1
10
2
ISOクラス2
100
24
10
4
ISOクラス3
クラス1
1,000
237
102
35
8
ISOクラス4
クラス10
10,000
2,370
1,020
352
83
ISOクラス5
クラス100
100,000
23,700
10,200
3,520
832
29
ISOクラス6
クラス1000
1,000,000
237,000
102,000
35,200
8,320
293
ISOクラス7
クラス10000
352,000
83,200
2,930
ISOクラス8
クラス100000
3,520,000
832,000
29,300
ISOクラス9
35,200,000
8,320,000
293,000